2013/3/14

[She ye, ye]
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http://www.sheyeye.com/?pid=56280329

ARTIST : Angel Rada
TITLE : Solar Concert For Bhagavan
LABEL : Uraniun Records Venezuela

キューバ生まれベネズエラ育ちの電子音楽家Angel Rada。この後、親日路線をぐんぐん突き進んでエキゾチックニッポン+トリッピーコズミックな珍作も残している南米電子音楽界の奇才。これは自主レーベルUraniun Recordsから85年に発表した作品。この作品にも、近未来的都市感覚に満ちた『Pegasus ~東京上空の飛行~』なるイマジナリートーキョーな名曲を収録。初期KLF/SPACEといったチルアウトテクノへと至るこのドラマチックな脳内旅感覚!スペシャルサンクスには同郷のVytas Brennerの名も。床の間に飾りたいステキなジャケ。このコンディションは貴重です!大推薦盤!




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http://www.sheyeye.com/?pid=56315983

ARTIST : Andrea Centazzo
TITLE : Indian Tapes
LABEL : Ictus Records Italy

70年代からSteve Lacy、Derek Bailey、Alvin Curran、Lol Coxhillら、世界各国のつわものと共演するイタリア即興音楽界を代表する打楽器奏者Andrea Centazzo。自身のレーベルIctus Recordsから80年に限定300枚で発表した3枚組み大作。世界中の民族打楽器と自作の創作打楽器もろもろを用いた即興に、森の風景、動物たちの息づかい、民族音楽の断片、電子音、テープ変調を交え、南米インディオの森からアフリカのサバンナへと錯綜気味に思索を巡らせる音楽的旅巨編。ジャングルで迷子になっちゃったHarry Partchみたいな謎エキゾチズムの極地!手描きのエディション番号は169/300。ポスターやブックレット類全て揃ってます。大推薦盤!

電子音!他映像など見るもドローンやスピジャズ的なものばかり


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http://www.sheyeye.com/?pid=56326586

ARTIST : Nuno Canavarro
TITLE : Plux Quba
LABEL : Moikai US

ポルトガルの作曲家Nuno Canavarroによって88年にひっそりと録音された幻の作品。誰の耳にも止まることなく放置されていたレコードをH.N.A.S.のChristoph Heemannらによって発見され、音響/エレクトロニカ全盛の90年代末期の音楽界に衝撃をもって紹介された傑作。曖昧で不揃いな電子音のかけらと日常を切り取った他愛のないコラージュの断片とが、遠いノスタルジー漂う白昼夢みたいな場景の中でまるで歌うように溶け合う夢心地のホームメイドミュージック。ミニマル、電子音楽、即興音楽、もろもろの前衛を包みこんでなお余りある歌心。全編にぼんやりと宿る人肌な体温がな~んとも心地よい。Wooなど良質の端境の音楽たちにも通じる味わい。あらゆる音楽ファンにおすすめしたい一枚。




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http://www.sheyeye.com/?pid=56346575

ARTIST : Pierre Charial
TITLE : Swing Valse Machine
LABEL : Stil France

演奏情報を穿孔した紙製の巻き紙を送り込み、手動のハンドルを回しながら空気圧をかけてハンマーを作動させる手回し自動演奏オルガン(バレルオルガン)を操り、現代音楽からモダンジャズまで股にかける型破りなスタイルで自動オルガンの未知の可能性を追求するPierre Charial。電子音楽怪作『Cosmographie』を残しているBruno Mennyら曲者音響職人を迎えて84年に発表した1stアルバム。このバレルオルガンってのは全自動機械音楽とはちょっと違って、譜面の作成から演奏に至るまで多分に人の手が入るせいか、なんだかとってもヒューマンな響き。まるでアナクロな電子音のようにも聴こえるトイフルな味わい。いい!

オルガン、変ポップ


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http://www.sheyeye.com/?pid=56384041

ARTIST : Scott Fraser
TITLE : Architecture
LABEL : Fun Music US

The Residents最初期の実験に携わった奇才Philip Perkinsと活動を共にする端境の住人Scott Fraser。Philip Perkinsと80年代に立ち上げた自主レーベルFun Musicから88年に発表した唯一のレコード作品。エレクトロニクスとアコースティックを織り交ぜた演奏に乗せて、異郷の音風景が表れては消えていく3部構成の脳内サウンドスケープ巨編『Azan』収録。B面には、そんな歪んだ脳内箱庭風景のさらに深い所を彷徨うシュールな電子室内楽あれやこれや。この書き割の世界みたいな感覚は、Philip Perkinsの音楽に漂う不気味なカラっぽ感と同種。まだ比較的手に入りやすいFun Musicのラインナップの中でなぜか希少な一枚。ジャケもすてき。大推薦盤!

宅録 電子音 Philip Perkins


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http://www.sheyeye.com/?pid=56447423

ARTIST : Luis Perez
TITLE : En El Ombligo De La Luna
LABEL : Kopilli Mexico

マヤ文明アステカ文明といった、スペイン人入植以前の文明の遺物から当時の楽器を再現し、メソアメリカ在来の霊性と最先端の音響的実験を結びつけるメキシコの特殊音楽家Luis Perez。Antonio ZepedaやJorge Reyesら、彼の後に続いたメソアメリカ音楽家たちの道標となったとされる81年の傑作。国宝級の1stエディションに次いで貴重な2ndエディション。再現古代楽器の異質な響きがぐ~るぐる浮遊するプリミチヴなのや、サイケの余熱とメソアメリカの霊性とが時空を超えて出会っちゃったようなファンタスチックなのまで、創造力みなぎる全4曲。現在も、ニッポンの土偶を思わせる古代メソアメリカ文明の土笛や土鈴を再現するなど、古代音楽研究家として活躍中。大推薦盤!

↓フルアルバム!


[newtone]

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http://www.newtone-records.com/index2.php?id=n_t0057358

artist : NINO NARDINI
title : Musique Pour Le Futur
label : CREEL PON (?)

フランスの知られざるミュージック・コンクレート電子音楽の秘宝発掘!ジャケットにもワクワクしてしまう名手NINO NARDINIが手がけた1970年リリースの、来るべき未来宇宙に想いを馳せて制作された「未来の為の音楽」のCDR化。(電子音楽通信2012.10.12)
キラキラとしたワクワク&ドキドキのSF未来想像音と音楽が全14曲。2006年CDR化されたデッドストック発掘しました。 (コンピューマ)





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http://www.newtone-records.com/index2.php?id=n_t0046178

artist : FLOWER MAN
title : House Of Cards
label : FLANGER MAGAZINE (US)

へんてこエレクトロニクス&へっぽこリズムボックス・テクノポップな珍妙カセットテープを入手。
シンセサイザーのシーケンスとテープエコー、そしてリズムマシーンの三種の神器によるテクノポップ・インストゥルメンタル・エキゾな電子音楽集。抽象的なのになんとか曲を構成しようとしているところがスゴイ。クリス&コージーのへっぽこヴァ−ジョン的なインダストリアルな世界観もオモシロイ。ミョンミョン言いながらもダンスミュージックを一応キープしようとしているのも興味深い。CaboladiesのメンバーCHRIS BUSHのFLOWER MAN名義でのフレッシュなカセットテープでのリリース。 (コンピューマ)


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http://www.newtone-records.com/index2.php?id=n_t0045962

artist : DUCKTAILS / DRACULA LEWIS
title : Split
label : no fun productions (US)

片面20-30分はばっちり持続する、ヘッポコなリズムマシーンも疾走するモダン・サイケ・ミニマルドローンのマシーンミュージックな電子音楽異色作。(電子音楽通信12/22/2010)
DUCKTAILSとDRACULA LEWISのスプリット電子音楽競演盤。こちらもオールドスクールへの愛情を経た、そしてサイケデリックやジャーマンなエレクトロニクスも経に経た新型電子音楽のひとつ。やはり興味深いです。SIDE-BのDRACULA LEWISはゆったりとシーンの変化するひん曲がった&メディテーションでサイケな電子音楽ランドスケープとなっております。 (コンピューマ)



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http://www.newtone-records.com/index2.php?id=n_t0053214

artist : SUZANNE CIANI
title : Lixiviation
label : FINDERS KEEPERS (UK)

アメリカの女流音楽家。スザンヌ・チアーニの電子音楽ベストワークス。
ANDY VOTELのFINDERS KEEPERSからアメリカの音楽家スザンヌ・チアーニの電子音楽ワークスをコンパイルしたコンピレーション!モーグに先駆けたモジュラーシンセの元祖Buchlaからヴォコーダー等々を使いTVコマーシャルや映画音楽、ゲーム音楽から実験的なものまで手掛けた魅惑のシンセサイザー・サウンド。素晴らしいコンパイル。そしてこの佇まいと、音のミラクルさ。ずるい!マストバイ。 (サイトウ)





[Meditations]
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http://www.meditations.jp/index.php?main_page=product_music_info&products_id=10705

artist: Teleseen
title: Passages
label: 100% Silk

カリブ~アフリカの新たな風? ブルックリンのプロデューサーTeleseenが復帰作として、100% Silkよりカセットを発表。
Silk系エレクトロ/ハウスのダンスに異国情緒のカーニバルが加わった、今までとは一味違う1作が出ました。かなり格好良いです! 限定100部。
2013年作品


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http://www.meditations.jp/index.php?main_page=product_music_info&products_id=8053

artist: Josef Otto Mundigl
title: Elektronische Musik
label: Creel Pone

ドイツの電子音楽家であり、EMS Synthi-Eについての初のドイツ語書籍を執筆したJoseph Otto Mundigl (1942-1999)の1981年作品!!
1976年、75年、80年制作の全3曲を収録。泡のように沸き上がる歪んだ電子音、ぷぁ~っと響き渡る瞑想的な持続音とが織りなす75年作のInterludiumが素晴らしい!
1981年作品の2011年再発盤


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http://www.meditations.jp/index.php?main_page=product_music_info&products_id=10700

artist: Big Blood
title: Night Terrors On The Isle Of Louis Hardin
label: Dontrustheruin

Swans/Young God周辺でも知られるフリークフォークの夫婦ユニットBig Blood。自身のレーベルより、カセット作品がCD-R化されました。
元々は2010年に出ていたもの。雄大なフォーク色は薄まり、笛の音や太鼓のサイケデリア、不明瞭なアンビエンスが渦巻く実験的な側面が強く出た1作です。フィンランドのHertta Lussu Assa勢に通じるもちゃもちゃした感触があります。1枚1枚異なる手刷りの紙ジャケット仕様。
2010年作品の2012年再発盤


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http://www.meditations.jp/index.php?main_page=product_music_info&products_id=10289

artist: V.A.
title: Nothing Ever Changes
label: Nostilevo

ノイズ/ニューウェイヴ/エレクトロなデトロイトの要注目アヴァン・レーベル、Nostilevo初のコンピレーション・カセット!
Opal Tapesとも絡むBlowing Up The Workshopに取り上げられた気鋭作家Siobhanや、Hive MindのChondritic Soundから発表しているLiable For Abuseを始め、ほぼ詳細不明のこのレーベル絡みの作家という内容。しかしどれも黒く濁ったビートを持ち、この感触は現在の"インダストリアル"な空気と敏感に反応する強力なものばかり…カセットならではの新しい何かが始まっている匂いもふんだんに感じ取れます。
ダウンロード・コード付属、限定111部。PanやDiagonal、Blackest Ever Blackといった気鋭レーベルに反応される方々にも、これはお勧めです!!!!!!!!!!!!!
2012年作品

bandcamp


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http://www.meditations.jp/index.php?main_page=product_music_info&products_id=4459

artist: CECIL LEUTER
title: spectacular stereo sounds - les sons electroniques de cecil leut
label: Creel Pone

フランスの電子音楽家Roger Roger aka Cecil Leuterの1971年作。同じく再発されている「POP ELECTRONIQUE」のようなポップでファンキーな要素は無くより実験的な内容に回帰した内容で、複雑なシーケンスとスペーシーで図太いサウンドが堪能できるHenri Pousseur等聴かれる方にもお薦めの一枚。(matsumura)


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http://www.meditations.jp/index.php?main_page=product_music_info&products_id=9904

artist: Bee Mask
title: When We Were Eating Unripe Pears
label: Spectrum Spools

Room40から発表したVaporware / Scanopsが好評なシンセシスト、Bee Maskが早くもSpectrum Spoolsより新フルレングス作を発表!
凍てつく氷から放たれる屈折した光のFrozen Falls、液状の電子粒子が洪水を巻き起こすPink Drinq、近未来のヴァーチャル世界にて至福の休息を思わすPink Drinqなどなど、無機質な感触ながら音の構成要素1つ1つが生きているようで、これまでよりも更に深い場所へと手を触れています。この人からはますます目が離せません…全電子音楽好きにお勧めです!!!!!
2012年作品